私は数学が大の苦手です。
高校では授業を聞いていても
「????」
とまったく理解不能でした。
私は高校の同級生で数学が得意な阿部に訊きました。
「なあ、数学ってどうすればできるようになるの?」
その時に阿部が言った次の言葉が今でも強く記憶に残っています。
『問題を読んでどの公式を当てはめれば良いのかが分かれば数学なんてカンタンだよ』
当時の私は
「ふ~ん、そうなんだ・・・」
と思っていましたが、商売を始めてから
「阿部の言ったことは商売でも同じじゃないか?」
と思うようになりました。
おそらく商売の上手な人は【商売の公式】を当てはめるのがうまいのだと思います。
たとえば・・・
私たち人間は栄養素で生きていますが、では会社やお店の栄養素って何でしょうか?
それは・・・・
利益ですよね。
会社の栄養素=利益
じゃあ、その利益ってどこから生まれるのかを知ってますか?
実は仕事って次の3つの時間に分けることができます。
(1)移動時間
(2)社内業務時間
(3)お客とのコミュニケーション時間
この中で会社の栄養素である利益はどの時間から生まれるか?
そうですね。(3)です。
ということは営業訪問活動に時間がかかるような広いエリアや遠い地域に出向くような仕事をしたり、煩雑な社内業務で時間を取られるような人は構造的に会社の栄養素である利益は出づらいということです。
私は40代で材木問屋に勤めたことがありますがお客様が他県にも居たので建築資材を地元の新潟県から長野県や富山県まで運んでいました。長野県や富山県の山奥や遠くの地域まで出かけるので仕事時間はとても長くなりました。
だから、一日が終わるとクタクタになり
「今日もよく働いたなあ!」
と思っていました。
ところが社長と一緒に利益計算書を作ったときにその数字を見て愕然(がくぜん)としました。
「え~っ!あれだけ働いて
たったこれだけの利益しか出ないの??」
そうなのです。
たとえ長野県や富山県の山奥や遠くの地域まで出かけて仕事時間はとても長くなったとしてもそれは前述の(1)移動時間が長いだけで、会社の栄養素である利益を生み出す唯一の時間である(3)お客とのコミュニケーション時間が少なくなるからです。
案外、こんなことに気がついていない人は多いです。
「おっかしいなあ?
毎月、毎月、忙しく動いているのに
なんで儲からんのだ??」
という人はこういった利益を生むための公式を理解していないことが多い。
これは【商売の時間の使い方の公式】です。
だから、営業エリアが広い営業マン、社内作業時間や企画書作りが好きな商売人、モノ作りに没頭する職人気質の社長、コンテンツ作りに時間をかけるフリー、コミュニケーションを避ける起業家等は忙しいけれど、構造的に儲からんのです。
私は商売には【絶対】はないけれど【公式】はあると思っています。
その公式のひとつがランチェスター経営戦略。
実は私はランチェスター経営の認定講師でもあります。
その私が全6回にわたって【商売の公式】をあなたにお話します。