広告コピーの書き方
セミナーを行ないます。
先週、そのためのA4サイズの案内チラシ用原稿を作りました。
私の原稿の書き方はいつも次のような感じです。
あなたの広告原稿作成のお役に立つかな!?
(1)まずA4ヨコの用紙の真ん中に「セミナー案内チラシ」と書きます。
その周りに「起」「承」「転」「結」を配置します。
この「起」「承」「転」「結」の周りに骨子を2~3行程度で書き込みます。
この作業は早い時には10分程度。長くても20分程度。
この時のポイントは全体のコピーストーリーの
大きな流れを「頭の中」でイメージすることです。
(2)次に起承転結をもう少し具体的にします。
この段階では起承転結の各要素は5行から10行程度に膨らみます。
これは時間にして30分くらい。
(3)その後、粗原稿を作ります。
この段階でやっと文章らしきものが現れます。
でも、この時もあまり考えずに「手」が動くに任せて一挙にダ~っと書きます。
この段階で編集しようとか、良い文章を書こうなどと考えると前に進まなくなります。
これがだいたい1時間くらい。
ここでのポイントは頭ではなく「手で書く」ということ。
大抵、これが完了するとこう思います。
↓
「お~、こりゃいい原稿ができたわい!」
しかし、この時点では「手」でダーっと書き上げた直後の
「ハイな状態」になっているので
実はこのままではあまり良い原稿にはなっていません。
このままでは読み手がにとって「よく分からない」「書き手の自分よがり」の
文章になるおそれがあります。
そこで、この段階まできたら1~2日放っておきます。
(4)そして、1~2日経ったら読み返して
不自然な部分やおかしい部分を修正します。
ここは「頭」で考えて、編集する段階です。
ここが一番時間がかかります。
何度も書き直すこともあります。
新たな表現を考え直すこともあります。
ひと言ひと言の配置を入れ替えて読み直すこともあります。
そして、大まかなレイアウトも考え始めます。
どこに写真を入れて、どこに見出しを入れて、申し込み用紙部分は
どこに入れるか等も考えます。
そして、原稿に必要なデータ集めや推薦文の依頼を行い、
日時、場所、受付担当者などを再確認します。
(5)次にパソコンで入力を始めます。
ここはひたすら入力!入力!
(6)パソコンで入力した原稿をもう一度見直して最終的な編集・修正を行ないます。
文字の大きさ、色、配置、見出しの記号、行間等を調整します。
で・・・出来上がり!!
↓ ↓
どうですか?面白そうな案内チラシが出来上がったでしょ!
さて、ところであなたはこの作業の中で一番大切な部分は
どの段階だと思いますか?
それは (1)で「起」「承」「転」「結」の骨子を決める段階です。
この段階で広告文の起承転結がはっきりとしていれば
あとは時間さえかければ大丈夫です。
反対に(1)の「起」「承」「転」「結」の骨子を決める段階があいまいだと、
その後にどんなに時間をかけてもなかなか良い広告原稿が作れなくなります。
広告原稿の作成では最初に「絵図を描くこと」、
「完成形をイメージすること」が最も重要です。
ここが「創造」の部分で、後は「作業」になります。
多くの人が広告原稿の作成を「作業」から始めようとします。
でも、順序は「創造」→「作業」の順番です。
そして大切なのは「創造」の部分になります。
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