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◆話を聞くレベル


ある時、カミサンの話を聞いていました。

「昨日さ、買い物に行ったらね。こんなことがあったんだよ・・・。それではね、午後からスポーツクラブに行ってみたらさ・・・・で、夕飯の時にお義母さんがこんなこと言ったんだよ・・・。」


しばらくカミサンの話に耳を傾けていたのですが、ふっと私の実験心に火がつき、
「よし、実験してみよう。3パターンの“聞き方”で聞いてみよう!」
と思いました。

3パターンとは
「Iレベル」
「YOUレベル」
「Holisticレベル」

です。


まず、「Iレベル」の状態でカミサンの話を聞きました。
「Iレベル」とは意識が相手ではなく自分に向いている聞き方です。
たとえば相手の話を聞きながらも「腹減ったなあ」とか「いつまでこの話が続くのだろう?」とか「カミサンの質問に何て返事をしようかな。」と意識が自分自身に向いている状態。


しばらく私が「Iレベル」の状態でいるとカミサンがこう言います。
「ちょっと!聞いてる??」


私が答えます。
「うん、聞いてるよ。」


そして、そこから私は「YOUレベル」の状態に入りました。
「YOUレベル」は意識の焦点を相手に向けて、相手に乗り移るほどの気持ちを持って、熱心に話しを傾聴します。


しばらく私が「YOUレベル」の状態でカミサンの話に聞き入っていると、こう言いました。
「ねえ、私、何か間違ったこと言ってる?」


私が答えます。
「いいや、それからどうしたの?」


そして、そこから私は「Holisticレベル」の状態に移行しました。
「Holistic」とはギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(holos)」を語源としていますが、自分や相手を含めた360度の全方位に意識を当てる聞き方です。
視野を広く取り、耳も相手の声だけでなく周囲の音にも注意を向け、感覚全体を全方位に向けながら相手の話を聞きます。

私はしばらく「Holisticレベル」の状態でカミサンの話に聞き入っていると、カミサンはず~っと話を続けていました。


さて、あなたに質問です。
話し手にとって、聞き手が「Iレベル」「YOUレベル」「Holisticレベル」のどこの常態に居る時が一番話やすいと思いますか?


もし、今、お近くに話相手がいるのであれば、すぐ実験してみてください。
相手に
「ねえ、最近楽しかったことある?その時のことちょっと話してもらってもいい?」
と聞いてください。
今、近くに誰も居ない場合には後で家族や同僚、友だちとぜひ実験をしてみてください。


そして、あなた自身が「Iレベル」の状態で1分、「YOUレベル」の状態で1分、「Holisticレベル」の状態で1分という順番で相手の話を聞いてみてください。
その時に相手の話し方や表情の変化に注意もしてください。


話を聞き終わったら
「実は私はあなたの話を聞きながら傾聴の練習をしていました。『Iレベル』『YOUレベル』『Holisticレベル』で聞いていたのですが、話していてどんな感じがしましたか?
私がどの状態で話を聞いている時がいちばん話やすかったですか?」
と尋ねてみてください。


当然、あなたが「Iレベル」の状態で相手の話を聞いている時には、相手は「この人は私の話を聞いていない」と感じることが多いはずですが、もしかすると「YOUレベル」「Holisticレベル」の状態ではあなたと相手の思い、感じ、気持ち、感情には差が出てくるかもしれません。


特に相手に意識を集中した熱心な「Iレベル」の傾聴は、あなたが思っているほど、相手は「この人は私の話を真剣に聞いてくれている。うれしい。」と思っていないことにも気がつくかもしれません。


ご興味のある方は、ぜひ、実験して体感してみてくださいね。
私の話を読むだけと、実際にあなたが体験することの間には大きな大きな差があり、そこから得るものは決して小さくはありませんから。

PS.
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