こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

以前、心理学のセミナーに参加していたときに次のような実習を行いました。
一人の女性が聴講生の前に座ります。
その女性は好きな人を頭の中で思い浮かべます。
聴講生はその女性の様子をよく観察します。

次にその女性は嫌いな人を頭の中で思い浮かべます。
聴講生はその女性の様子をよく観察します。

最後にその女性が好きな人か嫌いな人のどちらかを思い浮かべます。
聴講生はその女性を観察して、彼女が好きな人か嫌いな人のどちらを思い浮かべているのかを当てます。

何度かこの実習を行ったのですが、
私はほとんど正解を出すことができませんでした。

私が
「きっと、好きな人を思い浮かべているに違いない!」
と思うと、その女性は嫌いな人を思い浮かべていました。

私が
「きっと、嫌いな人を思い浮かべているに違いない!」
と思うと、その女性は好きな人を思い浮かべていました。

その時に私は愕然としてこう思いました。
『オレは今までの人生で読み違いをしていたかもしれない・・・』

つまり、
私が
「この人は私の提案に興味がなさそうだ。
きっと仕事を発注してくれないだろう。」
と思っていた時は、もしかしたら私は読み違いをしていたかもしれないということです。


つい最近もこんなことがありました。

ある地方都市で講演を行った時のこと。
話していてもなんだかいつもと雰囲気が違って場内が固い感じがしました。
笑い声もいつより全然少ないし、反応も鈍い・・・。

そう思いながらも、もちろん最後まできっちりと講演を行いましたが、心の中ではこう思っていました。
「今日はダメだ。なんてオレは講演が下手なんだ (T-T) 」

そのため、帰路の気持も落ち込んでいました。
「講演コンテンツをもう一度見直さなければいけないかもしれないなあ。」
ところが・・・・。

私が次の講演先に向かっていた時に事務所のスタッフから連絡がありました。
「先日の講演主催者の○○さんからお礼の電話を頂きました。
参加者の方のアンケートの満足度が全員100%だったそうです。
そして、また酒井さんに講師として講演をして欲しいという声が参加者から上がっているとのことです。」

私はビックリ!!しました。
その時にこう思ったのです。
「オレはまた読み違いをしていたかもしれない・・・」

実は以前に次のようなこともありました。
講演中に後ろの席で腕組みをして、眉間にシワを寄せて、全くうなずくこともなく、私の話を聞いていた男性の参加者がいました。

私は講演をしながらこう思っていました。
「うわっ!あの人は何か怒っているのか?!」

すると講演後にその人が私のところに向かってきて、こう言ったのです。
「素晴らしいお話をありがとうございました。
私は○○の業界団体の理事です。ぜひ、ウチの勉強会にも来て頂きたいのですが。」

その時にもこう思ったのです。
「オレはまた読み違いをしていたかもしれない・・・」

あなたにも今までにこういった経験がありませんか?

人というのは相手を観察しているつもりでも、
実は自分の思い込みに反応しているのかもしれません。


相手を観察した結果
「ダメだ・・・」
とあなたが感じても、本当は相手はOKだったのかもしれません。


相手を観察した結果
「ムリだ・・・」
とあなたが感じても、本当は相手はOKだったのかもしれません。


もしかすると
ダメだと感じたことの半分くらいは
本当はイケているのかもしれません。



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