こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

「私心が無くなると儲かり始めるんですよ。」
と、その人は言いました。

「えっ!?」
とその時、私は思いました。


一昨日、地元市の産業部商工農林水産課主催の講演会に参加したのですが、講師はあの『ローマ法王に米を食べさせた男』で有名な高野誠鮮先生。テーマは『中山間地域活性化に向けた講演会』でしたが、ビジネスにも大いに役立つ内容でした。


講演後、私は高野先生に紹介したい男性がいたのでその方と一緒に駅の新幹線ホームまでお見送りに行きました。


その時に高野先生がこう言ったのです。
「私心が無くなると儲かり始めるんですよ。」


「えっ!?」
と私は思いました。
そして、20代の頃に読んだ京セラの創業者・稲盛和夫氏の本に書かれていた次の言葉を思い出しました。

「動機善なりや、私心なかりしか」


稲盛氏は企業経営をする上で、このことを常に自分に問うたそうです。
動機は善であるか、私心はそこにないだろうか、と。


この世の中に商売人、経営者で私心が無いかどうかで仕事をしている人がいったいどれくらいいるでしょうか。私なんか私心、我欲、物欲、煩悩だらけです・・・。


話は変わりますがコーチングやコンサルティングを行なっていて周りの環境や人を恨んだり、愚痴ったりする方がたまにいます。
そういう方は周りの環境や人のことを口にはしていますがベクトルは【自分】に向いています。

「【俺】がこうなったのはあいつのせいだ。」
「【私】が今こんなにたいへんな目にあっているのはあの出来事のせいだ。」


こういった方たちと接すると感情のエネルギーは大きいのに、なぜかエネルギーレベルが内向きというか、後方へ引っ張る力を感じる時があり、その都度、
「なぜ、エネルギー自体は大きいのに、外に出ていないのだろう?」
と感じていました。


冒頭で述べた高野誠鮮先生にお会いするのは一昨日で三度目でしたが、初めてお会いした時に次のように教えて頂いたことを今でもよく覚えています。
「ベクトルは相手に向けること。ベクトルは自分ではなく相手に。」


私は講演で広告コピーを作成する実習をすることがあります。
参加者の方に商品を宣伝する広告コピーを書いてもらうのです。


この時に不思議なことが起こります。
自分の商品やサービスについての広告コピーを書いてもらうとあまり良いコピーが生まれません。しかし、講演会場で隣に座った人が扱っている他社(他者)の商品やサービスについての広告コピーを書いてもらうと短時間で断然良いコピーが出来上がるのです。


私は40代前半に商売に失敗してツルハシを持って下水道を作るための穴を掘っていました。
炎天下での作業は汗が噴出し、ほとほと疲れます。
「もうだめだ・・・こんなことやめよう。」
と思った瞬間に次のことがふと頭に浮かびました。

「このままじゃ、カミサンが可哀想だ。」


すると、不思議なことに疲れ果てたはずなのにまた力が出てきたのです。
また、ツルハシを振り下ろす力が湧いて出てきたのです。
この時、思ったことがあります。それは
「人は自分のためではなく相手のために仕事をすると能力と力が限界を超えて発揮される」
ということ。


たぶん、私たちは本来持っている能力や才能の大部分を使っていないのだと思います。
本来持っているその力を最大限、いや、その限界を超えて発揮できるかどうかの鍵、それは次のこと。

私心を無くす。


私のような我欲、物欲、煩悩だらけの人間がこれを実行するのは本当に難しいことです。
でも、結局は人に喜んでもらい、社会の役に立つ仕事しか生き延びることは出来ない。


だとしたら、この人生で最大限に能力を発揮して、ひとかどの結果を残そうと思うなら、すべきことはやはり「私心なかりしか」を自分に問うこと・・・。


ホームから離れていく新幹線を見送りながらそんなことを思った午後でした。


(青年部若手後継者等育成事業で人気講師・酒井とし夫)

=>>酒井とし夫の毎月開催の勉強会について
=>>酒井とし夫の講演詳細サイト
=>>アガリ症、口下手、スピーチ下手でお悩みの方へ
=>>ツルハシを持ったおっさんから人気講師になった男の実話
=>>酒井とし夫のビジネスセミナー動画大公開
=>>予算ゼロでも効果がすぐ出る 売り上げが3倍上がる!販促のコツ48/日本能率協会マネジメントセンター

¥1,620
Amazon.co.jp




▼今なら酒井とし夫の好評セミナーを収録した動画を公開中!