替えが利くのであればあなたの仕事はなくなる


「コモディティー化=市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差のない状態のことである。」
(参照:ウィキペディア)
 
 
今日も絶好調!年間講演依頼100本超・ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。


今日は脈絡のない、抽象的な話をつらつら書きます。
会社も個人も「差」がないとどんどん仕事が無くなるという話です。
マーケ、販促、心理学のはなしではありませんので、興味のない方は読み飛ばしてください。


今日、午前中からカミサンと映画を見に行きました。その後、郊外のショッピングセンターに行きました。平日の映画館もショッピングセンターはすいていましたが、あちこちを見ながらこう思いました。


「この職業は10年したら無くなるだろう。いや、5年で無くなるかもしれない。


映画の受付のチケットのもぎりは自販機で済むようになる。清掃スタッフもそのほとんどの仕事がロボットで済むようになる。売店のスタッフもタッチパネルで済むようになる。ナショナルチェーンのアイスクリームの店員もアニメキャラが紹介するモニターで済むようになる。ナショナルチェーンのアパレル店も自動レジで済むようになる。ナショナルチェーンのスーパーのレジ係も同じ。あの人もあの人もおそらく仕事が無くなる・・・。
・・・そう思いながらぶらぶらしていました。
 

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「そんなことはない」
と思うでしょうか。



私はショッピングセンターの帰りに高速に乗って家に帰ってきました。ほんの数年前までは高速の入り口と出口には料金所があり、そこには高速チケットとお金を交換する「人」がいました。でも今はETC。


帰路に給油しました。ほんの数年前まではガソリンはスタンドの「人」が入れてくれていました。でも今はセルフ式。


コンビニでコーヒーを買いました。これも自分でベンディングマシーンの扉を開けてカップを置くだけですぐにできる。「人」はいらない。


他の人でもできること、機械でもできること、システムでもできること、つまり「代替」のきくものはどんどん無くなるか、安くなります。


ちょっと前までは英語ができる、会計ができる、免許がある、資格がある・・・。
ちょっと前まではそんな「差」が仕事を生んでいました。


でも、今ではそんなことができる人は山ほどいます。
しかも、労働市場には海外からの人材もどんどん流入してきています。
これからは日本人であっても「他で代替」のきくものはどんどん無くなるか、安くなります。


冒頭にも書いたように
「どこのメーカーの品を購入しても大差のない状態」をコモディティー化と言います。
どこの品を購入しても大差がなければ、人は安い方を求めます。
だから今の日本ではどんどん値崩れが起きます。


これからは「個人」もコモディティー化する本格的な時代に入ります。
つまり、「誰がやっても大差のない個人」であればそれはコモディティー化します。
すると労働対価は値崩れします。


個人も「特別な差」がないと仕事がなくなるか、仕事が有ったとしてもコモディティー化していれば他の人と替えが利くので労働対価はどんどん安価になります。
だから、すでにブラック企業と呼ばれる企業では替えの利く人がどんどん使い捨てされるわけです。



「会社」も同じ。
日本全国を周っていると
「たぶん、この仕事は10年したら無くなるな。」
と思うものが結構あります。



よほど会社自体、あるいは商品に「差」がないとすぐに他から真似をされて、大きな流れの中ではコモディティー化していきます。だから、あなたの周りを見ても販売価格の下がっている商品やサービスが増えていますよね。


これは景気の一時的なサイクルの中でデフレが起こっているのではなく、すべてのものやサービスが大差のない状態になってきているので、必然的に値が下がり続けているということ。あなただって同じ商品を買うなら安い方を選ぶでしょ。



情報化社会で情報が手軽に入手できる時代だから、ちょっと売れるとすぐに真似をされます。ある商売や仕事で上手くいっても参入障壁が低いとそれがすぐに真似される。


だって米国で生まれたパソコンやスマホなんて同じようなものをより安価に作ることのできる会社は日本のメーカーにもあるでしょ。反対に日本の家電製品と同じようなものを安価に作ることのできる海外企業もたくさんあるでしょ。


携帯もパソコンも驚くことにちょっと前までは数十万円していたのですよ。
今ではタダでも手に入る。



製品や技術は「差」があっても情報化時代にはすぐにそれが真似できちゃう。
昔は日本の家電製品や自動車を作る技術やノウハウが海外の企業には伝わりにくかった。分からなかった。習得するには時間がかかった。


でも、今は国家機密さえネットで漏れる。
高度な技術を実現できる、頭の良い人材は山ほどいる。


だから、ちょっとやそっとの「差」でヒットしても数年のうちに競合がどっと現れ、値が崩れる。そして、安売り競争になる・・・ここ数十年、日本はそんな状態。


商品自体、サービス自体で差別化するのはこれからの時代は難しいのではないか・・・。


じゃあ、どうすればいい?


正直に言って私にも分かりません。

一つ確かなのはここ10年の日本各地での講演会を通じて多くの町を見て、歩いて、話を聞いて体験したこと、あるいは東京に20年住み、その後に15年間、過疎化に悩む地方に住んで、その大きな差を実感している私としてはこれからの日本では企業も個人もよほど「差」を生む能力がないと、どんどんコモディティー化し、その結果として仕事で得られる対価は減るだろう、だから「今」から圧倒的な「差」を生むにはどうしたら良いかを考えて、すぐにでも行動に移すことは本当に大事だと思う・・・。


また、地方に行くと必ずと言っていいほど全国的には無名だけれど、100年以上続いている企業もある。


私が思うそういった企業の特徴は
「柔軟に変化に対応できる」
「時間をかけて関係を作り上げてきた一定数のファンがいる」
「特化している」
ということ。


そう考えるとこのメルマガやブログでも何度も紹介している竹田陽一先生のランチェスター戦略の教えである「弱者は差別化」や、田中真澄先生の言う「商売は良いお客様の数で決まる」は時代を超えた本質なのか、とも思います。


・・・今日は脈絡のない、抽象的な話になりましたが、映画を見終わって家に戻るまでにつらつらと考えたことを書きました。

長々と失礼。


PS.
なぜあなたは売れないのか?