会社やお店の経営や起業を成功させる!
効果性と能率性

会社やお店の経営や起業を成功させる!効果性と能率性 

社会経験を積み、理論的に物事を考える力のある30代後半、40代、50代が起業独立して事業を軌道に乗せ、自分の夢を実現させるためには何を学べばよいのでしょうか。私達は勘や根性で何とかなると考える学生気分の抜けない20代の社会人ではありません。そのため「ビジネスが運や勘や根性で成功する」と考えている人はいないと思います。
ビジネスはどんな要素で成功するのか考えて見ましょう。

まず、「最大のアウトプット(結果)」と「効果性」と「能率」の関係について少し説明します。経営にランチェスター理論を応用して経営指導を行い、日本全国の中小企業の業績を向上さることで有名な竹田陽一氏は、「最大のアウトプット(結果)をもたらす要因は、効果性が85.7%で能率性が14.3%」と言っています。(竹田陽一氏は「小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略」「小さな会社★集客のルール」「小さな会社☆社長のルール」「1枚のはがきでお客様を感動させる本 」等のベストセラー作家でもあります。) 

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上記の「効果性」「能率性」「最大のアウトプット」これらは一体何を意味しているのでしょうか?

これは「結果に対する寄与度は効果性が85.7%で、能率性が14.3%である。」これは簡単に言うと、「どんなに能率を上げても、効果的でない事を行なっていては結果が出ない。」「結果が欲しければ能率性ではなく、効果性の高いことをしなさい。」ということになります。

そして、私は竹田先生から直接お話を聞いたこともありますが、「効果性」とは具体的には「目的、目標の決め方」と「戦略」になり、「能率性」とは「戦術」のことを表していると述べています。つまり、下図のようになります。

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これは「アウトプット(結果)」を得るためには「目的、目標の定め方と、戦略に力を入れた方が結果が出やすい。」ということを意味しています。


経営におけるアウトプット

これを経営に置き換えると「経営のアウトプット」とは「収益」になります。「経営の目的、目標」とは会社の目的、目標です。そして、「経営での戦略」とは当然「経営戦略」になります。つまり、経営では「効果的な目的、目標の設定」と「効果的な経営戦略」に力を入れると、「最大のアウトプット(収益)」が実現しやすくなるということになります。

ちょっと観念的で難しい話になるかもしれませんが、ここでもう少し、「目的、目標」と「経営戦略」について考えてみましょう。まず「目的、目標」からです。私はよく起業志望者から相談を受けますが、その時に「あなたは何がやりたいのですか?」「あなたはいつまでに何を手に入れたいのですか?」「あなたの起業の目的は何ですか?」という質問をします。そうすると「お金持ちになりたい」「能力を活かしたい」「幸せになりたい」という答えか「うーん、まだ良く分からない」という答えが返ってきます。

しかし、「お金持ちになりたい」「能力を活かしたい」「幸せになりたい」というのは「目的や目標」ではありません。
それは単なる「思い」「願い」です。さらに「何がやりたいのか、何が欲しいのか良く分からない」というのは「目的や目標」を考える以前の段階です。

たどり着きたい場所や、行きたい場所が自分でもよく分かっていないのに、歩き出しても目的地には到着できません。それは起業でも同じです。「自分はどこに行きたいのか」「自分の能力で何を実現したいのか」これが明確になっていないと、「どこにもたどり着けずに、何も実現しない」のです。
 起業志望者に
「あなたの起業の目的は何ですか?」
「あなたは起業して10年後にはどんなビジネスをして、どれくらいの規模のビジネスを展開していますか?あなたは何故その目標を実現したいのですか?」
「10年後の目標を実現するためにあなたは5年後にはどんなビジネスをして、どれくらいの規模のビジネスを展開していますか?会社の規模はどれくらいですか?売上高と経常利益はどの程度を実現していますか?」
「5年後の目標を実現するためにあなたは1年後にはどんなビジネスをして、どれくらいの規模のビジネスを展開していますか?会社の規模はどれくらいですか?売上高と経常利益はどの程度を実現していますか?」
「それらを実現する根拠となる事業計画はできていますか?」

・・・こういった質問に明確に答えられる起業志望者はほとんどいません。これでは目的、目標が無いのと同じです。先ほどの図を思い出してください。

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「あなたは何がやりたいのか?」「あなたの起業の目的は何か?」「あなたは起業して10年後にはどんなビジネスをしているのか?」「5年後にはどれくらいの規模のビジネスを展開していますか?」「あなたは何故その目標を実現したいのですか?」・・・これらの「目的」や「目標」が明確になっていなければ、進む道や方向が分からないので、「アウトプット(結果)」が手に入らないのです。これは全く当たり前のことですが、このような具体的な目的、目標を設定している中小企業の経営者はほとんどいません。

「目的や目標の明確な設定」というのは一般に考えられている以上に結果に対して大きな影響力を持つのです。だから成功哲学や自己啓発セミナーに参加すると最初に「あなたの目的、目標を明確に具体的にしなさい。」と言われ、偉業を成し遂げた人は必ず「欲しいものを具体的に、明確にしろ!」「紙に書いて貼れ!」「ノートに書いて、毎日見ろ!」「朝晩目標を口に出して言え!」と言うのです。

これらは言葉だけ聞くと観念的なので馬鹿にする人が多いのですが、実は理論的に正しいのです。


目的目標の曖昧さは自分の不理解に起因

では、もう少し深く考えてみましょう。いったい、何故、多くの起業志望者が「自分のやりたいもの」「手に入れたいもの」「目的」「目標」を具体的に明確に描くことができないのでしょうか?それは自分の能力も才能も長所も、人より優れた経験も、人とは異なる自分独自の成功パターンも理解できていないからです。つまり「自分のことが理解できていない」からです。自分のことや今までの自分の人生をじっくりと振り返り、人より優れた自分の能力や、経験、人とは異なる自分独自の成功パターンが理解できていないのです。

「自分には本当にどんな能力があって、何が出来るのか分からない。」
 ↓
「自分には特別な才能がない。」
 ↓
「1年後に売上げを1億にするなんて目標を立てても実現はできそうもない。」
 ↓
だから目的、目標が「金持ちになりたいなあ・・・。」程度の曖昧なレベルなのです。その曖昧なままでは「金持ち」が実現することはありません。

「あなたの一番の武器(強み)はなんですか?」と質問した時に、「長年の○○業界での経験がある。」とか「資格を持っている。」とか「前向きである。」「根性がある!」といった輪郭のぼやけた、甘い答えが返ってくるのは自分の棚卸しがちゃんと出来ていないからです。

自分の棚卸が出来ていないから「他者とは異なる自分の能力、才能、長所」が分からず、「自分の力でどこにたどり着けるかが見えない。」のです。そのために「目的」も「目標」も曖昧なのです。「目的」「目標」が曖昧だと、それが実現することはありません。

もし、あなたが起業独立してビジネスを成功させたいのなら、起業独立を「ビジネス」の側面からだけで捉えるのではなく、あなた自身の人生や人生の目的、あなたの能力、才能、経験、そしてあなたの家族の人生までを含めて深く考える、深く見つめる必要があります。一見するとビジネスとは無関係で、遠回りなように思えますが、本当にビジネスを成功させたいと願うのならまず自分の能力や才能、長所、成功パターンを知り、その上で目的、目標を明確にすることです。

この段階であなたが手に入れる結果(=アウトプット=起業家としての成功)の85.7%以上が決まってしまう、ということなのです。

起業独立を果たし、経営者として成功するあなたは単に「一生懸命」であるのではなく、「効果的に一生懸命な努力」を心がけましょう。

起業独立や小さな会社やお店の経営に役立つセミナー動画

下記は起業独立や小さな会社やお店の経営に役立つセミナー動画です。
あなたが起業独立、経営を通して、長期に亘り、継続的に、心が健やかで、身体が康らかで、経済的に豊かで、家族が幸せで、自分の人生の目的を実現されることを祈っています。