講演会依頼講師になったきっかけ|ビジネス心理学講師酒井とし夫

 今日も絶好調!年間講演依頼100本超・ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。
 
そもそも私が講演会講師の道に進んだきっかけは一人の有名なK講師との出逢いです。
 
ある時、その有名なK講師が地元の商工団体で講演をすることを知りました。私は以前からその講師の書いた本を読んでとても感動したのでいそいそと講演会に出かけました。
 
講演はとても素晴らしいものでした。私は講演後にK講師と名刺交換をしたい、お話をしたいと思ったのですが、周りに人がたくさんいたためその講師とはひと言も話すことができませんでした。

しかたなく私はK講師の机の上に一枚の名刺を置いて帰りました・・・。
 
翌日、家の電話が鳴りました。受話器を取ると昨日のK講師からの電話でした。

「酒井君、君のブログを読んだけど面白いなあ。
商売のことが分かりやすく書いてあって、面白い。君は講演はやっていないの?」
 
「実は先日生まれて初めて講演をしました。」
 
「その時に撮影したビデオはある?」
 
「はい。」
 
「じゃあ、それ送ってよ。」
 
 
ということで、K講師にビデオテープを送りました。
それから3日後にまた電話が鳴りました。
 
「酒井君、ビデオをありがとうな。ビデオを見たけど君の講演はとても面白い。
一度、私の地元で講演をしてくれんか。」
 
そんないきさつがあり2ヵ月後にK講師の地元で講演をすることになりました。
「まあ、小規模な身内の集まりでの講演だろう・・・。」
と思っていたので、私は気楽に会場に向かいました。
 
現地でそK講師と地元の商工会議所の方に出迎えて頂き、ご飯をご馳走になり、名所を案内して頂き、会場へ向かいました。
 
 
到着したのはその地元で一番大きな大きなホテル。
「えっ!ここですか?」
 
ホテルに入り、エレベーターで上階へ。
「今日の会場はこちらです。」
 
案内されたのは見渡す限り広く広い広い大広間。
天井からシャンデリアがぶら下がり、演台には立派な金屏風が設置されていて、会場には机と椅子がいったいいくつ並んでいるのか見当がつきません。
 
「きょ、今日は何名くらいの方が参加予定ですか?」
「150人です。」
 
 
それから会場入りしてきた地元の金融機関役員、地元の名士、地元企業の幹部の方たちを次々に紹介され続けて、だんだん頭の中がパニックになってきました。
 
 
実は当時の私は大アガリ症だったのです。
人前に立つと心臓が口から飛び出るほど心拍数が高まってきました。
 
 
講演担当者が言いました。
「酒井先生、今日は参加者の方が全員着席したらお迎えに上がりますので、こちらでお待ち下さい。そして、私が合図をしましたらこちらのドアから会場にお入り頂き、会場中央をまっすぐに歩いて演台に向かってください。場内の照明は消えていますが、酒井先生にはスポットライトが当たりますので足元は見えると思います。お気をつけてご登壇ください。」
 
「えっ!え~っ!!スポットライト!?」
 
 
大勢のスタッフの方が一生懸命に会場のセッティングをして頂いていることを知っていたので、
「そんな演出は止めてください。緊張しちゃいますから。」
とも言えず、うなずく私。
 
続々と人が集まってきます。
会場が紺とグレーと黒のスーツ姿で一杯になりました。
 

すっげードキドキし・・・・心臓が喉まで上がってきました。
「では、酒井先生、ドアを開けますのでご入場ください。」
そう言われて会場に一歩足を踏み入れます。
 
どーーーん!!
バチバチバチ。
ものすごい拍手の音。
 

スポットライトに照らされながら歩く私。
どーーーん!!
バチバチバチ。拍手が続きます。
 
 
これは夢?
オレは何をしているのだろう?
天井のシャンデリアがキラキラ輝いています。
 
登壇してマイクを握り、会場を見渡します。
左手でマイクスタンドを押さえて、右手でワイヤレスマイクを外す。
そして、第一声を口にしました。
 
「みなさん、こんにちは!
酒井とし夫です。」
 
「こんにちは!!」
ど~ん、と150人の大合唱。
 
 
びっくりしました。
本当にびっくりしました。
その時、自分で自分にびっくりした。もんのすごくびっくりしました。

なんでびっくりしたのか。それは全然、緊張していない自分に気がついたから。
気持ちがす~っと落ち着いていました。
 
 
時間が静かに流れて、その中でゆったりしている自分の心の動きを感じながら、参加者の一人ひとりの顔がよく見えました。

ウンウンと大きくうなずいている人がよく見えます。
楽しそうに笑っている声があちこちでよく聞こえます。
さかんにメモを取っている人が何人もいます。
 
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  (その時の講演会場)
 
気がつくともう2時間が過ぎていました。
司会の人が言います。
「本日は貴重で、そして元気の出るお話をありがとうございました。
皆様、酒井先生にもう一度拍手をお願い致します。」
 
どーーーん!!
バチバチバチ。パチパチ。バチバチバチ・・・・。
 
ものすごい拍手の嵐の中を退場する私。
 
 
ドアの外にでてほっとしたのか、急に便意に気づきました。
トイレに駆け込み、個室のドアを閉めて用を足していると、しばらくして講演会の参加者の方たちがどんどんトイレに入ってくる気配を感じます。
個室から出るに出られずにそこに居ると、話し声が聞こえてきました。
 
 
「今日の講演は面白かったなあ!」
「おー!楽しかったな。こういう講演ならまた聞きに来たいな。」
「なんか、おれ、やる気出てきた。」
 
 
個室の中で、私は
「ありがとう」
と両手を合わせて拝んでいました。
 
 
その時にふと思ったんです。
「おまえの天職じゃね?」
 
 
そこから私は本格的に講演家としての道を歩むことになりました。
 
今はこちらのサイトにも書いてあるように日本全国の商工会議所様、商工会様、上場企業様、一般企業様、行政団体様からお声掛けを頂き講演活動を行っていますが、ご参加の皆さんに「元気が出た!」「役に立った!」「楽しかった!」と言ってもらえるよう日々活動を続けています。


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