私が小学生の時の話。
クラスにまさ子ちゃんというかわいい女の子がいました。
まさ子ちゃんはクラスのマドンナ。


私は席替えでそのまさ子ちゃんの隣に座った時の衝撃が今でも忘れられません。
なんと、まさ子ちゃんの右の鼻の穴から鼻毛が1本出ていたのです。
それから私のまさ子ちゃんへの興味と関心がまったく無くなりました・・・。


人は相手に対して一つでも悪いところが気になり始めると、徐々にその人の全てを悪く評価してしまうようになってしまう心理があります。これをホーンズ効果と言います。


たとえば商品は良いのだけれど、それを説明している営業マンの爪が伸びている、ワイシャツがよれよれになっている、襟首や袖口が汚れている、目やにが出ている、口臭が匂う、靴が汚れている、鼻毛が伸びている、眼鏡のレンズが汚いといったことが目に付くとなんだか商品のイメージも悪くなります。
どんなに流暢に話してもそのセールスに説得力がなくなることになります。


名刺交換をした時に
「ありゃりゃ、この人の爪は長くて汚ったねえなあ・・」
などと思われると、他の点にもマイナス点を感じるようになり、その評価は
「こういうだらしのない人には仕事を任せられないな」
となることも多いし、スーツの肩のフケが気になると商談に集中できなくなります。


ある人は投資話を持ちかけられて最後の最後の段階での投資判断を見送った理由は投資内容ではなく相手のシャツの袖口の汚れだったそうな。


仕事の中身のクオリティが高いのはもちろん結構なのだけれど、実は世の中には仕事のクオリティが
高いうえにさらに外見も身だしなみも、コミュニケーション能力も高い人がごろごろ居ます。
万事、細部まで抜かりなく。