商売繁盛心理学・ビジネス心理学講師 酒井とし夫

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タグ:アガリ症

人前で話すと緊張から早口になる人へ

人前で話をすると緊張感から話のペースが早くなる人がいます。そのような人は無理にゆっくり話そうとするとペースが乱れて上手く話をすることができなくなります。
人前で話すことに慣れるまでは口調が早い人はその早さをあまり気にする必要はありません。

早口で話すことに関するいくつかの実験があります。
パックウッドという心理学者は患者の心の病気を治すのに成功しているカウンセラーにはどういう特徴があるのかを調べてみました。

一般に考えられるのは、「人柄が温かい」カウンセラーのほうが患者の気持ちを癒せるように思いますが、実験結果、成功しているカウンセラーというのはたいていの場合、「早口」だったのだそうです。

また、ミラーという心理学者は、お店の買い物客にラジオ番組を聞かせるという実験をしました。その時にはラジオの話し手が「速く話す」番組と、「遅く話す」番組を聞かせ、お客さんがどのような反応をするかを調べる実験だったのですが、買い物客たちが心を動かされて購入するようになるのは早口でしゃべっている番組を聴いた時だったそうです。

だから、あなたが緊張感のあまり早口になったからといって気にする必要はありません。むしろ、「説得力が出る!」といった程度に考えておいた方がよいです。慣れてくると抑揚やスピード、間の取り方をコントロールできるようになりますので、あまり早口は気にする必要はありません。

ただし、緊張やアガリ自体は放っておいても治りません。むしろ年月が経つほどその度合いはひどくなります。緊張とアガリの改善克服には一日でも早めに取り組むことが大切です。

スピーチやプレゼンで緊張する!アガリ症対策に成功した法

人前でスピーチやプレゼンを話をする際には「原稿」あるいは「構成台本」「脚本」を是非準備してください。

「事前に言うことを考えると余計に緊張するから、その場で思いついたことを話す」
という人がいますがそれは単なる逃げ、言い訳です。

プロのミュージシャンや俳優や講師、あるいは経営者が事前の準備なしで大勢の人前に出ることは絶対にありません。


「原稿」あるいは「構成台本」「脚本」の作成には時間をかけてじっくりと取り組んでください。そして、作成の際には「起承転結」や「全体の構成」を最初に決めてから話す内容を考えるようにしてください。


また、30分以上にわたる話をする場合には「章立て」で原稿を書くようにします。
プロローグ、第一章、第二章、第三章・・・エピローグという章立てです。このような起承転結や章立てを考えておくと、本番当日中にもしも言葉に詰まってもリカバリーが楽になります。


もし、細かく原稿を書いておかないと不安な人は一字一句書き記してください。この段階で原稿をパソコンや手書き原稿できっちりと作りこんでおくと、話の構成や大まかな内容は必ずあなたの頭に入っています。


その後、実際に話をする練習をしますが、練習のポイントが5つあります。


1つ目のポイントは「原稿を一字一句間違えないように暗記する練習」はやらないようにします。以前の私は当日話す内容を完璧に暗記しましたがあがり症は克服できませんでした。スピーチの原稿やプレゼンの台本を一字一句間違えないように暗記しても、人前に出るとあがるのです。大切なのは「リラックスすること」であり、「話の内容を一字一句を暗記すること」ではないということです。


2つ目のポイントは「立って話をすること」です。
人前での話しは立って話をするというシチュエーションが
多いので練習時にも必ず立って練習を行ってください。
座って話すのと立って話すのとでは「安定感」が違って
くるからです。


緊張感の中で立つとふらふらとする感覚が襲ってくる場合があります。
そこでバランスをとろうと足に力を入れると、緊張のあまり足に力が入りすぎ、足が震え、その震えを自分で自覚することによって、「自分は緊張している」と考えてしまい、余計に緊張の循環に入ってしまうことがあります。

そのため練習も立って行い、無理な力が足に入らないように、少し左右の足に重心を入れ替えながら話を行います。話の途中で適宜、会場の左奥や右奥を見るようにイメージすると、自然に左右の足に重心を入れ替えることができます。


3つ目のポイントは「練習しすぎないこと」です。起承転結や章立てを考えて、原稿を作成している時点で話の骨子は必ずあなたの頭の中にはいっています。そのため、事前の練習は何度も何度も繰り返す必要はありません。


最大でも5回程度で十分です。私は講演台本やスピーチ原稿を時間をかけて作り上げたら、事前練習は本番の2週間前~1週間前に1回、そして直前に1回行うだけです。


練習は一字一句を覚えようとするのではなく、「全体のストーリー」「構成」「流れ」をつかむことが大切です。一字一句を覚えようと練習して本番で言葉につまると「どこまで話をしたのか分からなく」なり、その結果として頭が真っ白になってしまいますが、話す内容の起承転結をつかんでおくと、本番途中で言葉につまっても話をつなげやすくなります。


また、人前で話すことに慣れるまでは原稿や話す内容の構成を書き記したメモを持参した方が良いでしょう。そのため事前練習でもその原稿やメモを持ちながら練習を行いましょう。


4つ目のポイントは「家族に聞いてもらうこと」です。あがりを克服しようとしている最初のうちは事前練習で家族の人や友だちに聞いてもらうと良いでしょう。これは話の内容を家族や友だちに吟味してもらう、というよりも、あなたが人前でその話を行う、ことが重要です。


そのため、あなたの話す内容に対してのコメントは家族や友だちに求めなくても結構です。ただ、その話を、人前で、一度、話す、経験をしておく、ということが大切です。
聞いてくれる家族がいない場合には鏡の前で練習をします。


5つ目のポイントは「服装」です。
最終練習はできればスピーチ当日と同じ服装で練習をします。練習時にラフな格好で練習をしていて、当日にノリの効いた固いワイシャツとネクタイで首周りを圧迫するのではやはり「感覚」が違ってくるからです。

あがり症や赤面緊張による不安や震えは「性格」ではなく「長年のクセ」「長年の習慣」です。
そのため、修正できないものではなく、修正が可能です。

ただし、「長年のクセ」「長年の習慣」を完全に修正するには、やはりある程度の時間をかけた方が効果があります。

今までの「人前に出ると緊張する」というクセを、ある程度の時間をかけて「人前にでるとリラックスする」というクセに置き換えるわけです。

クセや習慣を直すにはどうすればいいでしょう。
それは条件付けです。あなたも学生の時に「パブロフの犬」の実験の話を聞いたことがあるはずです。
犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、ベルを鳴らすだけで犬がよだれをたらすことを発見した実験ですね。

実は私は以前この条件付けを利用して禁煙に成功した経験があります。
私は20代、30代の頃1日に40本~60本の喫煙をしていました。何度か禁煙を試みたのですがことごとく失敗しました。

いつも「やめよう!」と意思を固めるのですが、どうしても禁煙できなかったのです。
つまり長年のクセや習慣は「意志」で変えることは難しいのです。

そこで私は喫煙と痛みを条件付けすることにしたのです。
私は内臓の手術で2度入院したことがあります。その時には術後にとても痛い思いを経験しました。その痛みは強烈な痛みでした。

この強烈な痛みの経験をタバコと条件付けしようとしたのです。つまり、タバコが吸いたくなる度に、意識的に術後の痛みを思い起こす、想起する、イメージするようにしました。

タバコの欲求と痛みを関連付けたのです。私はタバコが吸いたくなる度に腹部に残った手術の傷を見るようにしました。そして、術後の痛みや院内の情景をありありと思い起こし、さらに腹部に突き刺さっていたチューブ管とその痛さ、院内での情けない気持ちを思い出すようにしました。

この条件付けを継続して行っているうちに禁煙に成功したのです。それまではどんな禁煙法を試しても禁煙に失敗していた私がみごとにタバコと縁を切ることができるようになったのです。しかも、それまでの禁煙よりも、楽に、しかも簡単にタバコをやめることができたのです。
それからもう15年ほど経ちますが1本のタバコも吸っていません。

私が講演活動をスタートすることになった時、この条件付けをあがりをコントロールするために活用しようと思ったのです・・・アガリ症や緊張症は放っておいても治りません。むしろ時間が経てば経つほどアガりの度合いはひどくなります。改善を決意するなら今です。 


「緊張してドキドキする性格はもう嫌だ!」・・・今までに何万回、そう思ったことでしょう。

以前の私は人前に立つと緊張から足はガクガク、指先と手はブルブルと震え、口はカラカラ、声も震え、顔は真っ赤、頭は真っ白になっていました。

そんな私が今はこちらのサイトに記載のとおり年間100本以上の講演依頼を受けて50人、100人、200人、多い時は500人以上の前で話をしています。

毎週毎週、大勢の方を前にして話をしていますが、今はほとんどあがりません。以前の極度の上がり症だった私と、今の私の違いは何か?・


私はあがり症の苦しみ、辛さが人一倍分かります。そしてあがり症は「克服できない性格」ではなく、ちょっとした工夫と習慣付けで誰でも「克服できる単なるクセ」「長年の習慣」であることを実体験として理解しています。

きっと、あなたもあがり症を克服し、人前で堂々と話をすることは可能です・・・続きはこちらで。

アガリ症でコミュニケーションが上手くできない人へ

ある超有名なミュージシャンが次のように言ったのを聞いたことがあります。
「俺ってアガリ症じゃん。だから・・・」

その言葉を聞いた時に跳び上がるほど驚きました。
もう何十年もトップに君臨し続けているミュージシャンです。

ある有名なコンサルタントに聞いたことがあります。
「累計講演回数が4千回を超えるけれど、1000回くらいまではかなりあがった。」


また、ある有名なシャンソン歌手、有名大物歌手も毎回舞台に上がるたびに足がガクガク震えるのだそうです。

こういった話を聞いた時に「これほど場数を踏んでいる人でも緊張するのだ」と少し意外な感じがしました。ということはどんなに場数を踏んでも「緊張をなくすことはできない」ということです。


私も年間に100本以上の講演の依頼を受けますが、今でも緊張します。そして私の師匠も次のように言っていました。

「緊張しなくなったらおしまい。適度に緊張していないと良い仕事はできない。いかに緊張感を持って本番に臨むかが大事。」

アガリ症で悩んでいる人は “緊張”で悩んでいるのに、“緊張”が必要だと言っているのです。
そして、師匠はこう教えてくれました。

「緊張するのは良いことだが、そのままで最後まで行ってはいけない。
緊張感を上手くコントロールすることが大切だよ。」

“緊張”を無くすのではなく、“コントロール”することが大切だと言うのです。

その話を伺った時には実感としてはよく理解できませんでしたが、その後、話し方講習会や数々のあがり克服法に関する本を読み、そして実際に私自身が講演回数を重ねながら実感として理解できたことがあります。

それは次のこと。

「誰でも人前に出るとあがり、緊張する。緊張することを無くすことはできない。しかし、人前に出た後に2つのタイプに分かれる。1つ目のタイプはずっとそのまま緊張しっぱなしであがりっぱなし。しかし、2つ目のタイプの人は緊張感とあがりとをコントロールして、リラックスした状態に入るのが早い。」

アガリ症や緊張症は放っておいても治りませんし、どんなに場数を踏んでも無くなりません。アガリや緊張は無くすものではなく、味方につけるものなのです。

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