人を動かす極意!コミュニケーションで凍結効果を活かす
しかし、「散歩でもしたらどう?」「毎朝、ラジオ体操でもしたら?」と勧めますが、
ぜんぜん、動きません。
ところがある日から自分で散歩に行き始めたのです。きっかけは旅行です。
旅行に行くことが決まり、本人が「散歩で足腰を鍛えて旅行を楽しむ。」と言い出したのです。それからは熱心に散歩に出かけるようになりました。
「人は自分で決意したと思うことには心から納得し、その決意に従って行動する傾向がある。」
これを凍結効果と言います。
運動をしなかった父が散歩に出かけだしたのは「散歩で足腰を鍛えて旅行を楽しむ。」と自分で決意を
したためです。
さて、この凍結効果はビジネスでどのように応用したらよいでしょう。人は自分で決意したと思うことに従って行動する傾向があるわけですから、どんなことであれ「自分で決めた」と思ってもらうことがポイントになります。
実は生命保険の契約で最終的に「自分で署名させる」という行為に一つのヒントがあります。
署名には「これは自分で決めたことだ」と自己認識させる効果があるのです。
そのため、たとえばあなたが社員やスタッフの方に決めたある目標を必ず実行に移してもらいたいと思う場合には、目標が記された用紙に自分の名前を署名してもらうと凍結効果が働きやすくなります。
また、さらに効果があるのは目標を「自分の手」で書き記し、「自分の手」で署名し、さらにそれを「自分の声」で、「人前で読み上げる」と言う行為になります。
自己関与度が高いほど凍結効果は機能することになります。